5 posts categorized "Favorite Album Review"

未来派野郎/坂本龍一

Ts3c0052 84年に大貫妙子や矢野顕子らと共に立ち上げたMIDIから出た教授のMIDI移籍第二弾アルバム。1986年発売。

フェアライトとDX-7を大幅にフィーチャーし、同時期に細野がやっていたFOEの”OTTなテクノ”に対する、イタリアの未来派運動をモチーフに全編フェアライトによるサンプリングが散りばめられた”YMO以後”のテクノの方法論への教授の回答。細野へのプロテストとも受け取れる。M-1の「Broadway Boogie Woogie」でのメイシオ・パーカーの参加が、細野に対する意趣返しにも取れる。

1200万もした夢の楽器w、フェアライトCMIも、当時は8ビット性能しかなく、今の廉価なDTMにも劣るクオリティで、今改めて聴きなおしてみると非常にサンプリング音が粗く感じるのは気のせいか。そんな粗さの中にあって、M-7の「大航海」は、アナログからデジタルへの転換期であることと、テクノというモノがそれまでのニューウェーヴ的なアティテュードからヒップ・ホップへと移行した時期と同調するように、細野のFOEにも通ずるような過剰なビートが隙間無く埋められ、そこにショコラータのかの香織の転調を繰り返すボイスがバックトラックを凌駕するがごとく乗せられ、”デジタルフュージョン”のインスト曲、「黄土高原」と共にこのアルバムを代表する作品に仕上がっている。

このアルバム、80年代にCD化されて以来、解散したMIDIの音源の原版管理をどこがしてるのかわかりませんが、(やのミュージックか?)未だにリイシューが出てこない。(そういえばFOEもリイシューされないな…)

このアルバムを引っ提げて3ヶ月かけて、わりと全国くまなくまわるツアーを敢行、87年の「NEO GEO」のツアーまで付き合うバーナード・ファウラーやデヴィッド・ヴァン・ティーゲム、小原礼などをサポートに迎え、ヤマハのMIDI付きの特注のグランドピアノ「GPM」をフィーチャーし、 Ts3c0054Ts3c0055それまでのYMOのステージ等とはかけ離れた、小室バリにショルダーキーボードまで持ち出した”はじけた”躍動感あふれるライブを行う。ソロとしてはこの頃の教授が一番「体張ってるな~」的な感じで好きなんですけどもう無いよな。ジジイだしwww



画像は、我が家に眠っていた「KB SPECIAL」の86年5月号、未来派野郎特集。

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GUITARHYTHM/布袋寅泰

2013214_3 時の経つのは早いものでかれこれ20年近く前になってしまいますが、BOΦWYのギタリスト、ホテイさんが、BOΦWYの解散後の1989年、初めて出したソロアルバム「GUITARHYTHM」

これって、よく勘違いするんですが、COMPLEXの前なんですよね。

YMO散開後、バンドをやりたいと思っていたところに到来したインディーズブーム。その直後のBOΦWYのブレイクによって始まったバンドブーム。
YMOヲタだった自分の中では不自然な流れではありながらもバンドをはじめる手本となったのがBOΦWYであり、周りに流されるままに聴き始めたのがBOΦWYを知るきっかけ。

それまで、ギターという楽器は”どテクノ”な自分にとっては無縁の楽器で、その認識を改めさせてくれたのが土屋昌巳であり、さらに自分達が組んだバンドが発展していくにつれそれまでYMOオンリーの狭量な考えから完全に脱却させてくれたのがホテイだった。

このアルバムが出るまでは、YMOとBOΦWYの関連性なんて、だんだんテクノっぽくなっていった「BEAT EMOTION」(松武さんが参加していた)でわずかながら感じていたものの、このアルバムが陽の目を見ることによって、ようやく自分の中で、二つのバンドがテクノロジーによって繋がった瞬間だった。(その前にはユキヒロのEGOに客演したこともあったし。)

そして、このアルバムを引っさげて、サポートに恒松、土屋昌巳、元ルースターズの池端、PINKのホッピー神山、YMOのローディーだった藤井丈司という超豪華メンバーで代々木体育館で初ソロライブ。
この時、私この場にいまして、イントロダクションの「LEGEND OF FUTURE」から「C'MON EVERYBODY」イントロに繋がっていくところでは何故か涙が出ましたよwww

この「GUITARHYTHM」、短命だったCOMPLEX解散後、再び始まり、「Ⅱ」、「Ⅲ」…と続くのだが、自分が聴いていたのはⅢまで。丁度この頃YMOが再生して、アルファ商法にまっしぐら…という感じになってしまって離れてしまった。枚数を重ねるたびに俗っぽくなってしまったし…。

海外進出を視野に入れていたのか全編英詩で、曲のクオリティ自体も非常に高く「この路線で突っ切っていくのかなあ…」と当時は思っていましたが、ホテイさんの長いソロキャリアのなかで、このファーストを超える作品が出てこないのが残念です…と思ってるのは俺だけかな?www

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Live in Tokyo/サディスティック・ミカエラ・バンド

”ミカエラ”バンドのNHKホールで行われたライブが3枚組CDでリリースされて、AMAZONから届きました。音源厨の自分としては、現在形のミカバンドよりも、1975年の共立講堂での渡英前、日本最後のライブ音源がお目当てで、早い時期から予約を入れていました。

が..............

加藤和彦、ミカ夫妻の離婚によって解散してからすでに30年以上経ち、当時と同等のパフォーマンスを望むのはムリと言うものの、前回の桐島かれんの時の再結成しかリアルで知らない自分にとって、ロートル感あふれるバックを従え唄う木村カエラは、新たな発見で、かれんもよかったけど、イイですね。ロックしてて。
今回はドラマーに徹していたユキヒロのプレイも、手数こそ減ったものの衰えてなかった。相当練習したみたいだしwww

逆に、共立講堂のライブ音源はテレコで録った様な音源で、音も不明瞭で肝心のユキヒロのプレイがほとんどわからなかったorz
ま、所詮はおまけだって云う事なのねwww

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MAGIC VOX 一風堂 ERA1980-1984

 B000jbwy2m01_ss500_sclzzzzzzz_v49426038__1 かなり早い段階(10月頃だったか)からAmazonに予約を入れていた一風堂のコンプリートボックス「MAGIC VOX 一風堂 ERA1980-1984」がようやく昨日(21日)届き、全CDを早速コピーしてipodで聴きまくっているところです。。。
元々一風堂、土屋昌巳に入っていくのは遅く、YMO経由で、ジャパンを自分の中で消化しきった後の85年頃に、ライブ盤「LIVE AND ZEN」を買ったのが最初で、その後に「ナイト・ミラージュ」「ラジオ・ファンタジー」「リアル」…と遡って聴きこむのだが、最初の目当ては、当然、サポートでライブに参加していたジャパンのスティーヴ・ジャンセンのプレイだった。
しかし、過去の作品を辿っていくに連れて、プラスチックスなどにも通ずるチープさがYMOを信奉している当時の自分にはなじめなくて、「土屋のギター」のみが抽出される形になってしまいしばらくは忘れていたのですが、ここしばらく再びジャパンに嵌ったのをきっかけに過去に売り払ってしまった諸作をCDで探していたところにこのボックスに辿りついたと言うわけ。

今最初から改めて聴くとコレがイイ。特に「NORMAL」「REAL」あたりのニューウェーブ全盛の頃の作品は。それでも「LIVE AND ZEN」はやはり一番いいですが。

余談ですが、Amazonにレビューを書いたのですが、ミック・カーンではなく、リチャード・バルビエリの間違いです。Bassはパーシー・ジョーンズ。

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TIME AND PLACE (1984)/高橋幸宏

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1983年の幸宏バンドwのライブアルバム。自分にとっては、"初ユキヒロソロ"ってヤツです。(レンタルレコードというものがまだ一般的に存在してなかった頃の貧乏中学生だったのでとっつくのが遅かった。)アルバム自体は、YMO散開後の一月だかにリリースされ、散開の余韻に引かれてつい…という、何でもいいから関連商品よこせ的なとっかかりであったが、ユキヒロソロ入門版としてはバランスの取れた選曲で、YMO亡き後の余韻に浸りたかった自分にとって、ここからユキヒロソロ開拓の足ががりになった記念碑的作品。
後にビデオ、"BOYS WILL BE BOYS"でこのツアーの模様も明らかに。(発売自体はYMO散開前ですがwww)
個人的には、82年から行われている幸宏のソロツアーは、後から音源を聴いて知った、土屋昌巳、スティ-ヴジャンセン、立花ハジメらがサポートした82年、それと武道館のカシオスーパーサウンドにも実際行った85年のツアーが好き。ステ坊とユキヒロのツインドラム、"MAGI"(未発表曲)が最高。


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