未来派野郎/坂本龍一
84年に大貫妙子や矢野顕子らと共に立ち上げたMIDIから出た教授のMIDI移籍第二弾アルバム。1986年発売。
フェアライトとDX-7を大幅にフィーチャーし、同時期に細野がやっていたFOEの”OTTなテクノ”に対する、イタリアの未来派運動をモチーフに全編フェアライトによるサンプリングが散りばめられた”YMO以後”のテクノの方法論への教授の回答。細野へのプロテストとも受け取れる。M-1の「Broadway Boogie Woogie」でのメイシオ・パーカーの参加が、細野に対する意趣返しにも取れる。
1200万もした夢の楽器w、フェアライトCMIも、当時は8ビット性能しかなく、今の廉価なDTMにも劣るクオリティで、今改めて聴きなおしてみると非常にサンプリング音が粗く感じるのは気のせいか。そんな粗さの中にあって、M-7の「大航海」は、アナログからデジタルへの転換期であることと、テクノというモノがそれまでのニューウェーヴ的なアティテュードからヒップ・ホップへと移行した時期と同調するように、細野のFOEにも通ずるような過剰なビートが隙間無く埋められ、そこにショコラータのかの香織の転調を繰り返すボイスがバックトラックを凌駕するがごとく乗せられ、”デジタルフュージョン”のインスト曲、「黄土高原」と共にこのアルバムを代表する作品に仕上がっている。
このアルバム、80年代にCD化されて以来、解散したMIDIの音源の原版管理をどこがしてるのかわかりませんが、(やのミュージックか?)未だにリイシューが出てこない。(そういえばFOEもリイシューされないな…)
このアルバムを引っ提げて3ヶ月かけて、わりと全国くまなくまわるツアーを敢行、87年の「NEO GEO」のツアーまで付き合うバーナード・ファウラーやデヴィッド・ヴァン・ティーゲム、小原礼などをサポートに迎え、ヤマハのMIDI付きの特注のグランドピアノ「GPM」をフィーチャーし、

それまでのYMOのステージ等とはかけ離れた、小室バリにショルダーキーボードまで持ち出した”はじけた”躍動感あふれるライブを行う。ソロとしてはこの頃の教授が一番「体張ってるな~」的な感じで好きなんですけどもう無いよな。ジジイだしwww
画像は、我が家に眠っていた「KB SPECIAL」の86年5月号、未来派野郎特集。











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