トノバン逝く
トノバン。加藤和彦さんが、軽井沢のホテルで首吊り自殺…
享年62歳。細野サンと同級生なんだよな…
第一報をネットで知ったときまず最初に思ったのが、
「どうして…」
絶句した。
トノバンを初めて知ったのはサディスティック・ミカ・バンドの『黒船』。YMOを経由した後に遅まきながら聴いたのが彼の唄を知るきっかけだった。
自分らの世代ではフォーク・クルセダーズ等に対しての思い入れなどは全く無く、ミカバンドにしてもYMO以降に知ったくらいで…。
そんなトノバンに対する当時の印象は、YMOの流れに便乗している…キザなオッサンというカンジだった(苦笑)
ミカバンド解散後、{ミカバンド=YMO}人脈を駆使して作り上げられた「ガーディニア」から「ヴェネチア」までのソフトロックからニューウェーブの時代を経て、ヨーロッパ的なロマンチシズムに裏打ちされた彼特有のダンディズムを体現させたソロ作は、ブライアン・フェリーの向こうを張れるほどの存在感があったと思う。そこまでは結構好きで聴いていたが、そんな彼の根底に宿している本質は日本では殆ど受け入れられることなく、"知る人ぞ知る"、ミカバンドの~、フォークルの~的な評価しか下っていないのではないだろうかと…。
音源を早回しにした「帰ってきたヨッパライ」のフォークル時代、日本で初めてコンサートにPAを持ち込み、ロキシー・ミュージックと全英ツアーを行ったミカバンド時代を経て、ヨーロッパ三部作を始めとする海外録音で作り上げた数々のソロ作…と、いつの世も常に先進的な感覚、時代を捉えるセンスに長け、それを自らの作品に遺憾なくフィードバックできる数少ないアーティストだったのだが…
20年ほど前、桐島かれんを迎えてミカバンドの最初の再結成以降、伴侶の安井かずみさんを亡くされ、それ以降は自分もあまり彼の活動には関心を持たなかったが、数年前には木村カエラを迎えて再々結成したミカバンドでは、額は後退すれこそジジイになっても相変わらずダンディでお元気なお姿お見受けしていたのに、どうして今の、この時に自ら命を絶たなければならなかったのか…
それだけが気がかりでなりません。
86年だったか…FMの特番で、幸宏と小原礼、大村憲司、越美晴、スティーヴ・ジャンセンなどを始めとする当時の幸宏バンドのツアーメンバーと一緒に、New York Confidential,I Saw The Right、その他数曲をセッションしていたのが思い出されます。
ユキヒロくんはかなりショックだろうな…
とにかくご冥福をお祈りします。
1985年に行われた国内のミュージシャンが総結集した『ALL TOGETHER NOW』(はっぴぃえんど再結成や山下久美子のポロリなんかがあった)。
これは本来、ライブエイドに組み込まれるはずだった伝説のイベントで、自分も初めて見るんですが、その中で結成された、『サディスティック・ユーミン・バンド』(加藤・高中・高橋・坂本・後藤・ユーミン)の演奏でこの「シンガプーラ」のほかにも、YMOの「Seoul Music」、ユーミンの「Down Town Boy」など、各メンバーの曲をメドレーで演奏した一風変わった構成。初めから商品化される予定が無い記録映像としての側面が強いようで、雨上がりのあとの靄なのかスモークなのか、おぼろげに映し出されるメンバーの姿がどこか幻想的。
















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